Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

松本道弘先生

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松本道弘先生は僕にとって、「英語の神様」のおひとりです。先生は1940年生まれ。関西学院大学から日商岩井を経て、西山千氏に師事され、米国大使館同時通訳者。名古屋外大、ホノルル大教授。「英語道」「斬れる英語」など、独特の世界観で書かれた多数の著書があります。日本にdebateを広めたパイオニアでもあります。「英語名人」の先生は、学生の時に留学経験もなく、いわば英語と血の滲むような「格闘」をしてこられた方。同じく日本で悪戦苦闘していた僕には「希望の星」だったのです。

 僕が初めて先生のことを知ったのは、NHKTVの上級英語番組の講師として、各界の著名人に英語でインタビューをされていた時です。「日本人でこんなに英語ができる人がいるんだなあ」・・・何をしゃべっているかは田舎の高校生にはチンプンカンプンでしたが。受験生の頃、講談社現代新書FENを聴く」に出会い、英語の音の「変化」を初めて知りました。実際にお会いしたのは、前に「英語名人」のカテゴリーで書いた「斎藤美津子」先生の「土曜学校」に講師としてこられた時でしたか。"why-because"体操なるものを考案され、美人の秘書の方と実演されていました。「通訳夏季集中セミナー」では、私の通訳があまりに出来が悪く、他の先生方に厳しく指導を受けたあと、帰りのエレベーターでご一緒したとき、「君を生かすことのできるcreativeな道があるんじゃないか」というお言葉をいただき、感激しました。今考えるとあれは、「君の力では通訳は無理だよ」という意味だったような・・・

 その後「通訳検定試験」1級3次を受験したとき、審査員をしておられ、「審査講評」で何度か御指導いただきました。

 さて、この度、松本道弘・サイデンステッカー共編の名著、最新「日米口語辞典」(朝日出版社)の第3版「決定版」が出版されました。初版から40年以上、多くの人に愛されてきたロングセラーです。「日本語らしい日本語」を斬れ味鋭い「本物の」英語で表現した、「読んで面白い」辞典がさらに充実。早速購入して、チビリチビリ読んでいます。例えば、「お互いさま」は、That's what friends are for. 「その時はその時だ」Cross that bridge when we come to it. 「話半分に」with a grain of salt 「正直ものがばかを見る」Honesty isn't always the best policy.            勉強になるなあ。