Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

英語と私(ヨゼフ幼稚園)

この項では、英語にまつわる思い出や、自分がしてきた勉強法などを、そこはかとなく書きつけてみようと思います。

僕は、福岡県北九州市生まれ。父はエンジニア、母は専業主婦でした。最初の英語体験は、家から少し離れた町にある「ヨゼフ幼稚園」でのこと。

この幼稚園はカトリック系で、イギリス人の(?)シスターたちが、小学生のための英会話教室を開いていました。当時「教育ママ」だった母は、小学1年生の私にここに通いなさいといったのです。

当時の僕は嫌で嫌でたまりませんでした。英語がというより、ここに通うことが苦痛でした。バスで通うこと、通っていた小学校の友達がいないので教室で孤立していたこと、なにより土曜日の午後という黄金の遊び時間を奪われることがいやでした。(当時の小学校は、毎週土曜日授業が午前中までありました。授業が終わると友達は遊べるのになんで僕だけ・・・)

結局1年あまり通いましたが、習ったことはほとんど忘れました。

ただ、いくつか印象に残ったことがあります。

1.「ガイジンはあいさつするとき、なんでハワイというのだろう?」

授業初めの「ご挨拶」の時に、言わされていたのは、「はわい・ゆー」

もちろんHow are you?なのですが、教室では文字はほとんど出てこないので、

耳だけが頼りです。

2.ABCの歌だけは、ここで覚えました。ただ、AからZまで来た後で、

「はっぴー、はっぴー、しゃーうぃーびー、

うぇんりへ、ぶろーたわ、ABC」と耳で覚えたままに、みんなで歌っていました。

ここの歌詞にはいろんなバージョンがあるようです。

Happy, happy shall we be

...brought our ABC

までは高校の時にわかりました。

問題は、「ウェンリヘ」

なんだこれ?

わかったのは大学を卒業してからでした。

何と、when we have だったのです!

分析すると、when we haveともに弱く、早く、つなげて発音される部分です

ので、「うぇんりへ」と聞こえたのも納得できます。

むしろ耳だけでよく音をとらえていたなと我ながら感心します。

3.「ヨゼフ」に通って一番よかったことは、

英語もまた日本語と同じ、意思疎通のための「ことば」なんだとなんとなく意識できたこと。

授業は嫌でしたが、授業中シスター同士が何事か英語でモソモソ話しているのをおぼろげながら覚えています。ああ、英語ってこういうもんなんだと。

それで、中学から英語の授業が始まったときも、英語だけは、ほかの「教科」とは違う、単なる「受験科目」ではないという意識がどこかにありました。

 

つづく。