どこまで話したっけ?
今回から、「会話の基本表現」も取り上げていきます。
ではまず、ニュージーランドのアーダーン首相についてのニュースをご覧ください。
"You're meant to be in bed, darling": New Zealand Prime Minister Jacinda Ardern had her livestream interrupted by her 3-year-old daughter, who was up past her bedtime on Monday. pic.twitter.com/6Y3OPQKHo4
— CBS News (@CBSNews) November 10, 2021
政治家として評価の高いアーダーン首相が、国民に向けてコロナ対策の変更について、
Facebookの生配信で、説明していました。そこに、”Mummy”の声。首相の3歳の娘です。「もう寝る時間でしょ?」「すぐベッドに行ってあげるから」
「同居の母が育児を手伝ってくれています」「どこまで話しましたっけ?」
なんてチャーミングな首相なんでしょう。「ママは総理大臣」なんですね。
コロナ禍のリモートワークで、自宅での仕事と育児の両立に悩む親が世界中にたくさんいます。多くの人がこのニュースに共感しました。
英語的には、あまり馴染みの無いNZの英語なので、聞き取りは難しいですね。
bedが、「ビード」みたいに発音されています。nannyとnanaはいずれもイギリス系の英語で「おばあちゃん」(幼児語)
さて、「会話の基本表現」です。首相の最後のセリフ
"Where were we?"
「どこまで話したっけ?」「なんの話だっけ?」
会話の途中で、中断したり、話が本題からそれた時に元の話に戻るために使います。
=What were we talking about?です。
ポイントはwereと過去形になっていること。「ここはどこ?」ではないのです。
"Where was I?"の形も使います。
学校の先生が、授業の冒頭、「この前はどこまで行ったかな?」と言うときは、
"Where were we last time?"
僕はよく、自分で宿題を出しておいて忘れてしまいます。そんな時、「先生、前回宿題がありました」と教えてくれる学生がたまにいます。そんな時は僕はこう言います。
”Thank you for reminding me.”
前回の授業の進み具合は、テキストに付箋を付けて記録しているのですが、たまに付箋が落ちたりして・・・
Ah...where were we?