Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

どこまで話したっけ?

 今回から、「会話の基本表現」も取り上げていきます。

ではまず、ニュージーランドのアーダーン首相についてのニュースをご覧ください。

政治家として評価の高いアーダーン首相が、国民に向けてコロナ対策の変更について、

Facebookの生配信で、説明していました。そこに、”Mummy”の声。首相の3歳の娘です。「もう寝る時間でしょ?」「すぐベッドに行ってあげるから」

「同居の母が育児を手伝ってくれています」「どこまで話しましたっけ?」

 なんてチャーミングな首相なんでしょう。「ママは総理大臣」なんですね。

コロナ禍のリモートワークで、自宅での仕事と育児の両立に悩む親が世界中にたくさんいます。多くの人がこのニュースに共感しました。

 英語的には、あまり馴染みの無いNZの英語なので、聞き取りは難しいですね。

bedが、「ビード」みたいに発音されています。nannyとnanaはいずれもイギリス系の英語で「おばあちゃん」(幼児語

 さて、「会話の基本表現」です。首相の最後のセリフ

"Where were we?"

「どこまで話したっけ?」「なんの話だっけ?」

会話の途中で、中断したり、話が本題からそれた時に元の話に戻るために使います。

=What were we talking about?です。

ポイントはwereと過去形になっていること。「ここはどこ?」ではないのです。

"Where was I?"の形も使います。

 学校の先生が、授業の冒頭、「この前はどこまで行ったかな?」と言うときは、

"Where were we last time?"

 僕はよく、自分で宿題を出しておいて忘れてしまいます。そんな時、「先生、前回宿題がありました」と教えてくれる学生がたまにいます。そんな時は僕はこう言います。

”Thank you for reminding me.”

前回の授業の進み具合は、テキストに付箋を付けて記録しているのですが、たまに付箋が落ちたりして・・・

Ah...where were we?