となりのトトロ
今回から「映画の英語」というカテゴリーを設けて、僕が大好きな、そして英語学習にも役立つ映画をご紹介します。実はすでに、「異文化」のカテゴリーで「Gung Ho」(2020.12.5)と「ベストキッド」(2021.1.30)を取り上げています。
さて今回は、「となりのトトロ」。あれ、日本語の映画じゃん?実はアメリカ公開用に、英語吹替版があるのです。上の写真のDVDにも収録されています。声優の演技のクオリティーも極めて高く、ナチュラルスピードの魅力的な英語が聴けますよ。オリジナルの日本語とはわずかに「ずれ」もありますが、そこが実は文化の違いを表していたりして、いろんな面で勉強になります。学校では習わない単語「おたまじゃくし」「どんぐり」「楠」など、メイちゃんとサツキと一緒に自然の中で冒険しながら楽しく覚えられます。
会話の基本表現も豊富です。次の表現がパッと出てきますか?
1.あわてないで!
Don't panic.
2.(メイが行方不明になって、サツキが)
わたし、怖い。
I'm scared.
3.(お父さんを迎えにバス停に急ぐメイとサツキ)
間に合った!
We made it!
4.(バスを待つ間に眠くなったメイに、サツキが)
がんばって!
Just hang in there.
5.(朝、級友の道子がサツキを学校に迎えに来た。遅れ気味のサツキがあわてて出て行く。道子のセリフ)なんでこんなに時間かかったの?
How come you took so long?
6.(ぼたもちを姉妹に勧める近所のおばあちゃん。)
好きなだけお食べ。(たんとおあがり)
Eat all you want.
7.男の子なんて大嫌い!(サツキのセリフ)
I hate boys.
さて、この映画は宮崎駿監督が所沢の里山にインスピレーションを得てできたと言われています。その間の事情がよくわかる本がこれです。監督の奥様の朱美さんの素敵なイラストが満載です。
監督がよく散歩していた「八国山(はちこくやま)」は、たまたまうちから近く、僕は毎週のようにカメラを片手に歩いています。田んぼも近くにあり、池や小川があって、雑木林がうっそうとした「里山」が今も残されています。姉妹のお母さんが入院していた「七国山病院」のモデルになった病院も雑木林の中に今もあります。カワセミやルリビタキ、カブトムシやタマムシやギンヤンマといった里山の住人たちに会いに、是非いらして下さい。運が良ければトトロに会えるかも!
(下の写真は、今年2021年、八国山入口で撮影しました)