後回し(can wait)
オードリーヘップバーンの「ローマの休日」'Roman Holiday'を観た。10回以上観ているが、何度観てもオードリー(芸人ではない!)の美しさにうっとりする。輝くような気品。相手役のグレゴリーペックもカッコイイ。こんな大人の男はもういない。学校の「翻訳クラス」でこの映画をよく使うのだが、こんな「大昔の」白黒映画でも今どきの若者が熱心に観てくれる。
さて今日は、この映画のアン王女のセリフから、
"The news can wait till tomorrow."
(ニュースは明日でいいわね。)
楽しかった大冒険の1日が終わり、ジョー(アメリカ人新聞記者)の部屋でくつろぐ2人。すでに恋に落ちた2人に別れが迫る場面。ラジオがアン王女の「病気」のニュースを伝える。「王女は重病ではないかとの噂があり、多くの国民が心配しています」アンは急いでラジオを切って、上のように言うのだ。
やはり私は帰らなければ。でも帰りたくない・・・
この...can waitはよく使う便利な言い方。英語では、waitの主語は人間じゃなくても何でもいい。The report can wait till tomorrow. The decision can wait.(決定は後でいい)
This can wait.(後回しでいい)つまり、You can do it later.ということ。
そういえば、'Heaven Can Wait'(天国から来たチャンピオン)というすごく面白い映画があったね。
ところで、「後回し」にはいろんな言い方があります。
The project has been shelved. (そのプロジェクトは棚上げになった)
shelve a plan,bill,problem 「計画、法案、問題」を棚上げにする
shelveはshelf「棚」に載せることだから、まさに「棚上げ」
The government put the issue on the back burner.
(政府はその問題を棚上げにした)
back burnerは、「コンロの奥のバーナー」で、煮込みなどの鍋をかけっぱなしにしておくバーナーのこと。「とりあえず、後回し」という感じですね。
人生のいろんな問題をずっと「後回し」「先送り」にしてきた僕は、今そのツケを払っています。トホホ・・・