絶滅危惧種、あるいは単語の覚え方

 春爛漫。先日、神奈川県相模原市の里山でこの写真を撮影しました。「春の女神」とか、spring ephemeral「春の儚きもの」と呼ばれるギフチョウです。一都３県での生息地はこの小さな里山だけで、県の「絶滅危惧種」に指定されています。

　さて今日は生物に関する単語を例にして、「芋づる式」に単語を覚える方法を見てみましょう。

　まず、「絶滅危惧種」

an endangered species

１．語源、語の成り立ちを見る

　endangered はdanger(危険)から来ています。名詞にen-を付けて動詞になります。endanger(危険にさらす）en-を頭に付けると「~にする」「~の中に入れる」の意味が加わり動詞になります。

able →enable（可能にする）

courage →encourage(勇気づける）

endangeredはその過去分詞です。(危険にさらされた）

２．辞書を引いて語法に注意する

　speciesは(生物の）種。

Darwinの「種の起源」は、The Origin of Species

注意すべき語法は、複数形もspeciesで同じ！

This species is found only in Hokkaido.(この種は北海道でしか見られない。）このspeciesは単数形ですね。iesで終わってるからちょっと気持ちわるいけど。

３．関連語を覚える　４．例文で覚える

　意味の上で関連する単語を調べてみましょう。

「絶滅」は？  extinctionです。でも、「絶滅＝extinction」と、合言葉のように覚えても、使えなければしょうがないですね。

Dinosaurs became extinct due to climate change.

(恐竜は気候変動のせいで絶滅した。）

become extinct=die out (絶滅する）

extinctは形容詞です。　

Tigers are on the verge of extinction.

(トラは絶滅の危機に瀕している）

be on the verge of ～：～寸前で

こうした例文を辞書やネットで調べて覚えると力がつきます。

例えば、今日取り上げた「絶滅危惧種」も、

「この蝶は絶滅危惧種に指定されています」と言えますか？

This species of butterfly is designated as an endangered species.

あ、butterflyといえば、面白い熟語があります。

I have butterflies in my stomach.

「胃の中に蝶がいる」とは、スピーチや面接試験の前に「不安で落ち着かない」「ソワソワドキドキする」という意味です。何となく感じがわかりますね。