人それぞれ
2020年12月26日付けの記事で「コロナ変異ウイルス」を扱いました。当時はまだニュースメディアの用語も統一されておらず、variantの訳語として「変異種」も使っていましたが、別種のウィルスではないので、正確には「変異株」と言うべきであるという指摘を受け、お詫びして訂正いたします。
その記事で取り上げた単語を整理します。
名詞:variant 変異株
variation変化
variety多様性
形容詞:various様々な
動詞:vary様々である
訳語は覚える必要ありません。要するに「いろいろ、様々」というイメージをつかんで、あとは文の中での役割(品詞)に注意すればいいのです。
さて今日は、その記事でお約束しましたvaryの使い方を見ていきます。
vary:(動詞)様々である、違う
aの発音は「エア」という二重母音です。
It varies from person to person. 人によって違います。
これは会話の決まり文句なので、覚えておくと便利です。
英語で話していて、「日本ではどうですか?」と聞かれることは多いですね。そんな時、とっさに「客観的にバランスよく」日本の状況を説明するのはとても難しい。日本語でやっても難しい。そこで「人によって違うので、一概には言えませんが・・・」と言いながら時間を稼いで、その間に少しでも考えることができるわけです。また、過度の一般化sweeping generalization(十把ひとからげに、例外を無視して大雑把に言うこと)を戒めるための、一歩踏みとどまる呪文にもなります。
この文を応用すれば、いろんな事が言えちゃいます。
It varies from country to country.
from company to company
from school to school
from year to year 年によって違います。
人と「違う」ことは楽しいのに、「同じ」でなきゃだめだという「同調圧力」が最近強まっている。つまんないなあ。