Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

構文(強調構文)

5月にジョージ・フロイドさんが白人警官に殺害されて以来、アメリカ・オレゴン州ポートランドでは、黒人差別と警察の暴力に反対するデモが続いている。先月末には、デモ隊と、トランプ大統領支持者達が衝突し、暴力が激化して死者が出た。

大統領は、オレゴン市長(民主党)は暴動を力で鎮圧しようとしない「馬鹿者」だと非難した。このツイッターでは"The Mayor is a FOOL."とまで言っている!

それに対してTed Wheeler市長は、会見で大統領を激しく非難。暴力を鎮めるどころか、逆に煽り立てることで、憎悪と分断を広め、選挙に利用しようとしていると述べた。大統領に向けた市長の発言を引用する。

"It is you who have created the hate and the division."

「これだけの憎悪と分断を作り出したのはあなただ。」

これは「強調構文」ですね。この構文は、実際に非常によく使われます。慣れれば、全然難しくないですよ。

It is ...that(who)~ の形で、...の部分を強調します。

isは過去の文では、wasになります。...が人の時は、whoも使われます。つまり、強調したい部分の両側に、It isthatを置けばそれでおしまい。あとは、文の残りの部分を後ろにつなげるだけ。はい、もうできた!

この文でも、普通に言えば、You have created the hate and the division. 「大統領、あんたでしょ!」という風にyouを強調するために、It iswhoをyouの両側にドンと置き、It is you whoとします。あとは、残りをそのままつなげます。have created the hate and the divisionをそのままくっつけておわり。

例文をもうひとつ。

It was four years ago that she dropped me.

「4年も前のことでした。彼女にふられたのは」

It wasthatを取り外せば、普通の文になります。

She dropped me four years ago.

この文のfour years agoを強調するために、It wasthatを両側にポン!あとはそのまま残りをくっつけるだけ。簡単でしょ?

それでも彼女のことが今も忘れられないよー!グスン。