Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

だけじゃない

大谷翔平選手が、TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。紹介文は元ヤンキースの名選手だったA-Rodが書いている。

大谷翔平は現代のべーブルースだ、いや、今季の活躍はルースを凌ぐ。」とした後、ファンやチームメイトを大切にし、皆に愛されている「人柄」について、こう書いている。

Not only is he incredible on the field, but off the field he’s a gentleman.

「グラウンド上で素晴らしいだけでなく、グラウンドの外でも”ジェントルマン”だ」

Not onlyという副詞句が強調のため前に出たので、その後he isが「倒置」されis heになっていますね。

not only A but also B 「AだけでなくBも」

これは試験によく出る有名なイディオムですが、

ここではalsoが省略されて

Not only A but B

になっています。

実は、not only ...but alsoがこのまま完全な形で使われることは実際には少ないのです。

普通は次の2パターンが多いです。

not only A but B 「AだけでなくBも」

not just A but B      「〃」

下のパターンの例を挙げます。米副大統領のtwitterから

(ワクチンを接種しましょう。あなたご自身のためだけでなく、お住まいの地域のためにも)

受験英語は実はとても役に立ちますが、「実際の使われ方」を「本物の例文」で確かめることが大事です。参考書や辞書の例文ではなく、コミュニケーションのために実際に使われた現代の例文をできるだけたくさん集めるには、なんといってもネットが一番。ただしネットの文は正しいとは限らないので「信頼できる出典から」、「多数」集めること。