happy
"What do you want to be when you grow up?"
(大きくなったら、何になりたい?)
親や先生が、子供によくする質問ですね。
a doctor, teacher, pilot, baseball player...
などという答えが多いですが、今どきは "I want to be a You Tuber." かな。
さてここに、John Lennonの文章があります。
When I was 5 years old my mother told me that happiness was the key to life
— Ramblings (@ramblingsloa) September 24, 2021
When I went to school they asked me what I wanted to be when I grew up
I wrote down ‘happy’
They told me I didn’t understand the assignment
And I told them they didn’t understand life.
John Lennon
🎬 KJP pic.twitter.com/ms1HLXtHas
5歳の時、母に言われた
「幸せ」が人生で一番大切よ
学校に上がると先生に聞かれた
「大人になったら何になりたいですか?」
僕は「幸せ」と書いた
先生は言った
「あなたは質問がわかっていない」
僕は先生に言った
「あなたは人生がわかっていない」
(拙訳)
1.拙訳についての言い訳
theyはここではteachersを指しています。「先生たち」とすべきでしょうが、
ジョンの文学的な文章(詩のようなエッセイ)という原文の性質と、訳文の流れを重視してあえて「先生」としました。
assignmentは「課題、宿題」ですが、ここでは教室で先生が質問をして、答えを
作文に書かせるような状況が考えられます。そこで「質問の意味が理解できていない」と言う意味の訳にしました。
最後のジョンの言葉は「先生は・・・」が自然な日本語ですが、
あえて「あなたは・・・」としました。子供の頃とはいえ、
ジョン・レノンだもん。「権威に対する反逆」の萌芽はあったでしょう。先生と同じものの言い方を返すのもジョンらしいかなと。
2.中身のメッセージについての愚考
お母さんの言いたかったことは、
「将来どんな仕事をしようが、どんな生き方をしようが構わない。人生で一番大事なことは、それで自分が『幸せ』かどうかだ」
ということじゃないかな。
年収1億以上稼ぐ金融トレーダーでも、人も羨む高級官僚でも、本人が「幸せ」かどうかはわからない。一方で、あまり儲からなくても、誰かのために働くことで「生きがい」を感じている人もいる。日々の忙しさのなかで、一番大事なことー「幸せ」ーを忘れていないか?
ジョンは小さいころから、母親の言葉もあり、直感的にそういうことがわかっていたから、先生が「医者だ、弁護士だ、サッカー選手だ」という答えを期待しているのが馬鹿に見えたんじゃないかな。
とは言っても、やっぱりお金は欲しい・・・