翻訳(先生、質問)
さて、問題です!次の日本語を英語で表現して下さい。
「先生、質問があります。」
「え~、簡単じゃん!『先生』はteacherでしょ、『質問があります』は、I have a question. できた!」
"Teacher, I have a question."
ぶ~~~~~~~~~~~!残念でした!
「え~!でもあの有名な翻訳アプリでも、同じ答えだよ!」
じゃあ、そのアプリも、ぶ~~~~~~~~~~!不正解!
そんなんで、お金取るの?
「無料です。」
あ、そう。
「質問があります」は、I have a question.でも、May I ask you a question?でも、OK。問題は「先生、」だったのです。
この文の状況を考えてみてください。学校の授業中、生徒が手を挙げて、「先生、」と呼びかけているわけですね。そんな時、例えばアメリカの学校で、生徒が先生をTeacher!と呼ぶでしょうか?
はい、もうおわかりですね!例えばスミス先生の授業中なら、
"Mr.Smith, I have a question."
そういえば昔、Sesame Streetを見ていたら、小学校1年生の最初の授業で、生徒たちが、口々に、Teacher! Teacher! Teacher!と先生を呼んでいます。先生は、「teacherではなく、Ms....と呼びなさい。」と言って注意していました。
日本では、人に呼びかけるとき、相手の役職や立場を使うことが多いですね。「課長、部長、先生、先輩」などなど。
それに対して、例えばアメリカでは、個人名を使うことが多いと思います。
「外国語を学ぶことは、文化の違いを学ぶこと」
だから難しい、でも、だから面白い!
ずいぶん前になりますが、生徒の中にタイからの留学生で、とても礼儀正しく、心優しい青年がいました。彼はいつも僕を"Sir!"と呼ぶのです。国に帰って僧侶になるといっていたけど、今頃どうしているだろう?