イディオム(one thing;another)
コロナ禍で、私の学校も新学期のスタートが遅れ、今もzoomによるリモート授業と、対面授業を並行して行っています。初めてリモートをやってみて、いいところもありました。普段の授業中と違って、質問やコメントをchatですぐに送ってくれる生徒がけっこういて、反応がリアルタイムでわかるのです。しかし、やはりそうはいってもリモート授業には限界があり、対面授業が理想なのは、否定できません。
アメリカでは、感染が広がる中、学校を早く再開しろ、というトランプ政権からの圧力が高まっています。
"It’s undeniable that online classes lack many of the benefits of in-person learning," writes Prof. Shardha Jogee. "But a suboptimal academic semester — or even a year — is one thing. Sickness and death is another." https://t.co/kVYcRKkbqS
— New York Times Opinion (@nytopinion) July 23, 2020
But a suboptimal academic semester — or even a year — is one thing. Sickness and death is another.
(オンライン授業は、対面教育(in-person learning)の利点の多くを欠いているのは否定できないが、)
オンラインによる不十分な教育が1学期間、いやたとえ1年間続こうが、健康と命には替えられない。(病気になったり、死んだりするよりは、よっぽどましだ。全く別次元の話だ。)
optimal=optimum最適な suboptimalはそれより「下」の
semesterは(2学期制の)学期
A is one thing; B (is) another
Aと Bは、まったく別物(似て非なるもの)
これまた「試験にでる」やつ。実際にもよく使われます。
要するに「違う!」といいたいわけね。
リモートはここがだめ、ここが不十分とか言う話と、生徒や先生がコロナにかかって死ぬかもというリスクは、全然別次元の話だと。「それとこれとは、まったく別よ!」という感じの表現です。
おなじみの例文は、
To know is one thing; to teach another.
知っているからって、教えられるわけじゃないよ。
いくら知識が豊富でも、人に教えるってまた別の才能なんだと。
Love is one thing; marriage is another.
じゃあ、結婚って何なんだ~!