仮定法(ifのない仮定法)
全米を巻き込んだ黒人差別反対のデモには、多くの若者たちが参加していた。そんな若者たちにオバマ前大統領が、エールを送ったツイートから。
As has always been true at key moments in history, it’s going to depend on young people to go out there and rewrite what is possible.
— Barack Obama (@BarackObama) June 7, 2020
I couldn’t be prouder of all the young people leading that change right now. Here’s my advice for the Class of 2020: https://t.co/XD2n7LEihk
I couldn't be prouder of all the young people leading that change right now.
(今先頭に立って社会を変えようとしているすべての若者たちを、心から誇りに思っています。)
ん?couldn't be prouderだから、「誇りに思えなかった」じゃないの?
実はこのcouldn't beは、「仮定法」なんです。いわゆる「仮定法過去」の帰結の形。つまり、「もし今、~だったら」という仮定。では、if節はどこ?
「たとえ、やろうとしてもこれ以上proudにはなれないだろう」「いくらがんばってもっとproudになろうとしてもなれないくらい、最大限にproud」ということなんです。notがあるので、一瞬、ん?となりますが、慣れれば問題ありません。あとは文脈をしっかりつかんでいればOKです。まさかオバマさんが、平和的な黒人差別反対デモに参加している若者たちを「誇りに思えない」なんて言うわけないし。
実はこういう言い方は、日常よく使われます。
"How are things?""Couldn't be better."
「調子はどう?」「絶好調だよ」
(It) couldn't be better. これ以上よくなろうとしても、もう無理!というくらい最高。
I couldn't agree more.「まったく同感」「大賛成」
これもいきなりnotが来るので、反対なのか?と一瞬思ってしまいますね。
上記ふたつとも、会話でよく使います。慣れてね!