Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

仮定法(もし大統領が・・・)

トランプ大統領が、コロナウィルスに感染して、入院。大統領選挙を1か月後に控えて、状況は混沌としてきた。大統領は74歳、男性、肥満と重症化リスクを抱えている。メディアの報道も錯綜し、現在は予断を許さない情勢。まずは、トランプ夫妻、関係者にお見舞い申し上げます。

さて、BBCが、これからどうなるのか、に関していろいろなシナリオを想定した記事を書いている。

What might happen if he became incapacitated?

と、上記のツイッターにはありますが、その下の記事の見出しには、

What would happen if Trump became too ill to be president?

(仮にトランプ大統領が重症になり、職務を全うできなくなれば、どうなるのか?)

どちらもここでは同じ意味です。

記事では、大統領が職務執行不能に陥った場合を仮定して、憲法の規定を紹介しています。仮定法は、「現実との距離」を表すので、ここでは、現実に起こる可能性は低い、現実とは遠いこと、単なる「仮定の話」として表現しています。

If+S+動詞過去形, S+would(could,might)+動詞原形

という典型的な「仮定法過去」の文ですね。

これは「現在」の事実に反する仮定ですが、ここでは未来の仮定をしています。

too...to~ 「~するには...すぎる」は、受験でおなじみ。

incapacitatedは「能力がない」

ここでは、carry out his duties「職務の執行」ができないこと。

capacity「能力、収容能力」は日本語化していますね。inをつけて、意味が反対になります。

 

僕にはこれが、トランプ大統領にとって、「災い転じて福となる」ような気がします。