Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

文法(仮定法)

ファウチ博士は、米政府のコロナ対策のトップを務める専門家です。正論を吐いてはよくトランプ大統領と意見が対立、首になりそうな状況です。

博士が言うには、" the country 'could have saved lives' with earlier action"「もっと早く対策を実行していれば、多くの人命を救えたかもしれない」実際には、対策が遅れたために、人命が失われたわけで、この博士の言葉は仮定の話、「仮定法」です。

仮定法は「現実からの距離」(これは現実じゃないよー、現実からは遠い遠いありえない単なる仮定だよー)を表します。つまり、頭のなかで「もし・・・だったら」と現実離れした仮定をしてみるわけです。なので普通、if...があるのですが、この文にはif...がありませぬ。could have savedは仮定法の形なのに、なぜif...がないの?

ifはどこ?

答えは、with earlier actionがif...の代わりをしているのです。「ifのない仮定法」です。

 

「もしも、より早い対策があったなら」ということ。

「ifのない仮定法」は、日常会話でもたくさん使われます。

その話はまた、いずれ。