Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

ニュース英語(大坂なおみのツイート)

前回(8月28日の記事)の続きから。アメリカ・ウィスコンシン州での白人警官による黒人への発砲事件について、大坂なおみ選手がツイッターで、警官の暴力を非難し、試合のボイコットを表明した。(その後、ボイコットを撤回)。面白いのは、大坂選手自身のツイッターの日本語訳だ。

 

日本語訳を見てね。なんだこれ? 「私が、プレーしてないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います。」

「黒人に起こった権利剥奪、全身性人種差別、その他の数え切れないほどの怪物は、私の胃を病気にさせます」

「全身性人種差別」?「怪物」?「私の胃を病気にさせます」?

とりあえず、私がやってみると、

「私がプレーしなくても、何かが大きく変わるわけではないと思うけど、この白人中心のスポーツの中で、(差別についての)会話を始めるきっかけになれば、正しい方向への一歩になると思う。」「黒人が白人警官によって虐殺されるのを見ると、本当に気分が悪くなる。」

多分、大坂選手は、翻訳ソフトを使って、結果をそのまま貼り付けたんだね。それはしかたないとして、このへんてこな訳文をそのまま、BBCJapanの記事が使っているのは、ひどいよ。BBCだよ。記者は「全身性人種差別」とか「怪物」という日本語を見て変だとは思わなかったのだろうか?しかもYAHOO!JAPANニュース(8月27日13:50)は、そのBBCの記事をそのまま配信している。YAHOO!JAPANニュース28日の記事では、

夕刊フジ」の記事を配信していて、さすがにその中では、

「私の棄権で劇的に何かが変わることを期待してはいませんが、白人が主流のこの競技で議論が始まれば、正しい方向に進むための第一歩になると思っています」 「警察官の手で黒人が虐殺され続けているのを見ると本当に胸が痛くなります。」と、立派な訳になっている。