イディオム(Enough is enough)
5月にジョージ・フロイドさんが白人警官に首を絞められて殺されて以来Black lives matterのデモが全国に広がった米国で、またまたまたまた黒人が白人警官に銃撃される事件が起こった。市民が撮影した動画を見ると、まったく無防備に背中を向けて車に乗り込もうとしたジェイコブ・ブレイクさんが、背後から7発、至近距離で撃たれている。この事件に対してプロスポーツ界でも、多くの選手・チームが声を上げ、警察による暴力・人種差別に反対するコメントを出している。大坂なおみ選手もそのひとりだ。試合のボイコット、延期も起きた。
そのなかで、事件の起きたウィスコンシン州を本拠とするNBAのミルウォーキー・バックスもプレーオフの試合をボイコットして、声明を発表。チームのシニアバイスプレジデントは
次のようにツイートした。
Some things are bigger than basketball. The stand taken today by the players and org shows that we’re fed up. Enough is enough. Change needs to happen. I’m incredibly proud of our guys and we stand 100% behind our players ready to assist and bring about real change
— Alex Lasry (@AlexanderLasry) August 26, 2020
Enough is enough.
(もうたくさんだ。いいかげんにしろ。)
ここでは、直前に”We're fed up.”とあり、同じような意味です。レイカーズのレブロン・ジェームズ選手は、"(I'm) sick of it.",大坂なおみ選手は、"When will it ever be enough?"とツイートしました。どれも「もう、うんざりだ!」という意味です。
Enough is enoughは会話でよく使われる表現です。
たとえば、友達ふたりが、目の前で口論を始めた。言葉がエスカレートして、いまにも殴り合いになりそう!"Enough is enough."(そのへんにしておけ。)と言って仲裁に入りましょう。