Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

英語は「言い換え」命!(その2)

今回は、前回(6月13日)の続きで、英語の長文によくみられる「言い換え」についてです。

前回見てきたように、英語の文章では、

同じことを違う表現に「言い換え」ていきます。

言い方は違っても、実はまったく同じことを指していると見破ることが、

英語を「読む」カギのひとつです。

さて、BBCのツイート「クジラに飲み込まれた男」をご覧ください。

マサチューセッツのロブスター漁師マイケルさん。ダイビングのギアをつけて、

沖で潜っていました。すると突然大きな衝撃!目の前が真っ暗。サメにやられたかと思ったけど、痛くないし、サメのような歯もない・・・

「なんてこった、ここは鯨の口の中だ!」

「もうだめだ」と思いながらも必死にもがいていると約30秒後、鯨は水面に出て頭を振り、マイケルさんを空中に吐き出しました。その後仲間たちに救出され、病院へ。幸い軽いけがで済んだのでした。

 この鯨は、humpback whale(ザトウクジラ)という種類で、大きく口を開けて海水ごと小魚やプランクトンを飲み込みます。今回も人間を襲ったわけではなく、偶然口に入ってしまったらしいのです。

ここに、同じ話題を報じたネットの記事があります。

livescienceのHPです。

https://www.livescience.com/fisherman-swallowed-by-humpback.html

この記事では、さきほどのhumpback whaleが、さまざまに「言い換え」られています。

まず、enormous marine animal(巨大な海の動物)

さらに、leviathan(聖書に出て来る海の怪物)

humpback whaleの解説の箇所で、

the school bus-size giants

the beast

the creature

どうですか?日本語なら「クジラ」で最初から最後まで行っちゃいそうですね。

ついでに言うと、冒頭のBBCのツイートでは、「飲み込む」が

gulpになっていますが、マイケルさん本人のインタビューでは

swallowと言っていますね。これも「言い換え」です。

 それにしても、この話、荒唐無稽で本当かなあ?と思う人もいますね。

まあ、暗い話題が多い今だから、そんなに目くじらたてなくても・・・