英語は「言い換え」命!(その2)
"Oh my God, I'm in a whale's mouth"
— BBC News (World) (@BBCWorld) June 12, 2021
Lobsterman Michael Packard says he was diving in Cape Cod, US, when he was gulped and spat out by a humpback whalehttps://t.co/m90SwWqpXy pic.twitter.com/IUA0DO5vOo
今回は、前回(6月13日)の続きで、英語の長文によくみられる「言い換え」についてです。
前回見てきたように、英語の文章では、
同じことを違う表現に「言い換え」ていきます。
言い方は違っても、実はまったく同じことを指していると見破ることが、
英語を「読む」カギのひとつです。
さて、BBCのツイート「クジラに飲み込まれた男」をご覧ください。
マサチューセッツのロブスター漁師マイケルさん。ダイビングのギアをつけて、
沖で潜っていました。すると突然大きな衝撃!目の前が真っ暗。サメにやられたかと思ったけど、痛くないし、サメのような歯もない・・・
「なんてこった、ここは鯨の口の中だ!」
「もうだめだ」と思いながらも必死にもがいていると約30秒後、鯨は水面に出て頭を振り、マイケルさんを空中に吐き出しました。その後仲間たちに救出され、病院へ。幸い軽いけがで済んだのでした。
この鯨は、humpback whale(ザトウクジラ)という種類で、大きく口を開けて海水ごと小魚やプランクトンを飲み込みます。今回も人間を襲ったわけではなく、偶然口に入ってしまったらしいのです。
ここに、同じ話題を報じたネットの記事があります。
livescienceのHPです。
https://www.livescience.com/fisherman-swallowed-by-humpback.html
この記事では、さきほどのhumpback whaleが、さまざまに「言い換え」られています。
まず、enormous marine animal(巨大な海の動物)
さらに、leviathan(聖書に出て来る海の怪物)
humpback whaleの解説の箇所で、
the school bus-size giants
the beast
the creature
どうですか?日本語なら「クジラ」で最初から最後まで行っちゃいそうですね。
ついでに言うと、冒頭のBBCのツイートでは、「飲み込む」が
gulpになっていますが、マイケルさん本人のインタビューでは
swallowと言っていますね。これも「言い換え」です。
それにしても、この話、荒唐無稽で本当かなあ?と思う人もいますね。
まあ、暗い話題が多い今だから、そんなに目くじらたてなくても・・・