Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

ニュース英語(縦割り)

菅さんが総理になるなんて、去年は誰が予想したろう。この間の記者会見で、意気込みを語った。

「役所の縦割り、既得権益、そして前例主義、こうしたものを打倒したい。」

BBCツイッターでは、この部分を次のように報じた。

"I want to break down bureaucratic sectionalism, vested interests, and the blind adherence to precedent."

「役所の縦割り」「縦割り行政」は、むずかしい。「縦」?vertical?とか言ってると通じない。縦割りとは、つまり「セクショナリズム」なんだね。なるほど!素晴らしい訳だと思う。

「この件はうちが所管している」とか「所轄は・・・省だ」とか言ってるあいだに時間だけが過ぎていく。大きな問題なら、いろんな役所がそれぞれ部分的に所管していることも多い。これはまさにsectionalism。bureaucratic「官僚的」は、軽蔑的に使うことが多い。「お役所的」「形式的」複雑かつ不必要な規則ばっかり!という感じ。なので「私は国家公務員です」と威張っていた人が、"I am a bureaucrat."と英語で言うのを聞いて、へ!と思った。自分のことをbureaucratとは言わない。周りはみんな変な顔してた。「何、こいつ?」という感じ。

vested interests「既得権益は決まり文句。覚えてね。

adhere to... (~を)固守する は、formalな動詞で、しっかりくっついている感じ。名詞がadherence to...

precedentは「前例」。前例にむやみにしがみつくのが「前例主義」。

動詞はprecedeで、pre 「前に」cede「行く」

 

さすがの「剛腕」令和おじさんでも、「こうしたことは」そう簡単にはできないだろう。

Easier said than done. 言うは易く、行うは難し。

Let's give him some time.