文法(ifのない仮定法)
Earlier lockdown 'could have saved 36,000 lives' in US, study estimates https://t.co/wjn6azYIPG— BBC News (World) (@BBCWorld) May 21, 2020
4月18日にも書いた「ifのない仮定法」です。
仮定法では、普通"if..."がありますね。「もしも・・・だったら」という現実離れした仮定を表す部分です。「もしも空が飛べたら」「もっとお金があったら」「僕に彼女がいたら」「あの時もっと勉強してたら」「あの日あなたに会わなかったら」・・・
Earlier lockdown 'could have saved 36,000 lives' in US
でもこの文には、If...がない。could have savedは仮定法の帰結「・・・だったろう」の形なのにifがない!
if...はどこ?
実は、この文では、"Earlier lockdown"という主語がif...の代わりをしているのです。「もしもっと早くlockdownしていれば、」ということ。「36000人の命が助かったかもしれない。」
こんなふうに、主語の部分に仮定の意味を含む文は、日常生活でもごく普通です。
Even a child could understand it.「子供でもわかるよ。」
Even a childは「もしあなたが子供だったとしても、」という仮定。if...の代わり。
もうひとつ会話でよく使う表現で、
"I wouldn't do that."は、(文脈によるけど)
「僕だったらそんなことはしないなあ」
"I"の中に仮定が入っていて、
「もしも僕が君の立場だったら=If I were you」
という感じ。だから、仮定法の帰結wouldが使われています。
それにしても36000人が死ななくてすんだとは。トランプ大統領は、自らのコロナ対応を自画自賛しているけれど・・・