Kai's English Room

僕は、英語が大好き。日本で独学で英語を勉強して、英検1級に合格。今も英語を教えています。

応分の負担---Bernie Sanders対Elon Musk

 Space Xの創業者でTeslaのCEOであるElon Muskは、世界一の大金持ち(the world's richest man)です。総資産3千億ドルだって。ドルだよ、ドル。金はあっても人間性は・・・ こういう人は日本語で「成金」と言う。おっと、つい興奮してしまった。

 このMuskと元米大統領候補で上院議員のBernie Sanders氏が、twitter上で「喧嘩」?

というか、Muskが一方的に吹っ掛けたのです。

 最初のSanders氏のtweetをご覧ください。

We must demand that the extremely wealthy pay their fair share. Period.

「大金持ちは応分の負担をすべき。以上。」

demandは「強く要求する」mustも強い言葉です。

demand (that) S+(should ) doの形で、動詞が原形になります。(ここではpayが原形)

the wealthy=wealthy peopleはおなじみの形

the rich=rich people  the young=young people

Period.は「以上。終わり。」もうこれ以上何も言うことはない。議論も文句も言い訳も聞かないという強い宣言。

 さて、今日のポイントは

fair share 「応分の負担」「正当な分け前」

shareは「分け合う」ですね。snsの「シェア」です。ここは名詞でみんなで分け合った一人分がshareです。そのshareがfair「公正な」だというわけです。

He does his fair share of housework. 「家事をちゃんと分担している」

 アメリカでは億万長者たちがあまり税金を払っていないことが批判されていて、バイデン大統領の社会福祉拡充プランも財源は「富裕税」です。fair share「応分の負担」とはここでは「儲かっているなら、ちゃんと税金払いなさい!」という意味です。

 さて、これに嚙みついたのがMuskです。最初のtweetをご覧ください。

I keep forgetting that you’re still alive.

「あなたがまだ存命だということをいつも忘れてしまう」

「あなたまだ生きてたんですね」

なんという無礼な!人としていかがなものか。傲岸不遜。

もちろんこれは、80歳のサンダース氏をからかっているのです。

 「Elon Musk とJeff Bezosの総資産を合わせると、アメリカの下位40%の人々の資産総額より多い。このgreed(貪欲)と inequality(不平等)を何とかしよう」とSanders 氏は呼び掛けています。

 国連WFP(World Food Program)事務局長の10月の発言。

イーロン・マスク氏が財産の2%を寄付すれば、世界の食料危機は解決する。

怒りを覚えるほどの貧富の格差。何かが絶対に間違っている。